TCP/IPネットワークでのファイル転送に使うFTP(File Transfer Protocol)に、伝送路を暗号化するSSL/TLSを組み合わせたプロトコルで、IETFによりRFC 2228およびRFC 4217として標準化されています。FTPによる接続前にSSL/TLSで伝送路を暗号化するもので、送受信されるファイルのデータだけでなくFTPでは平文で送受信されていたユーザ名とパスワードも暗号化されるため、盗聴によるアカウント乗っ取りなどの危険も低くなります。FTPは通常21番ポートを使用するが、FTPSは990番を使うのが一般的です。暗号化されたファイル転送プロトコルにはSFTPがあるが、これはsshで暗号化された通信路を用いるもので、FTPSとは異なるものになります。