組織内のコンピュータネットワークへ外部から侵入されるのを防ぐシステム。また、そのようなシステムが組みこまれたコンピュータをいいます。企業などのネットワークでは、インターネットなどの外部ネットワークを通じて第三者が侵入し、データやプログラムの盗み見・改ざん・破壊などが行われることのないように、外部との境界を流れるデータを監視し、不正なアクセスを検出・遮断する必要があります。このような機能を実現するシステムがファイアウォールで、多くの場合はソフトウェアの形で提供され、コンピュータに組みこんで使用するが、高い性能が要求されるため、専用のハードウェアが用いられる場合もあります。
Mozilla Foundationが開発・公開している、オープンソースのWebブラウザ。Windows版、Linux版、Mac OS X版があり、いずれも無償で入手・利用することができます。2004年11月に最初の正式版が発表され、タブブラウザ機能やポップアップブロック機能、ツールバーに統合されたGoogle検索、RSSリーダーを統合したライブブックマーク機能などが提供されています。ツールバーやサイドバーは高度にカスタマイズ可能で、「テーマ」をダウンロードして好きな外観にすることが可能で、同プロジェクトによって開発されたGeckoレンダリングエンジンを採用し、Web標準への準拠と高速な動作を実現しています。
ハードディスクやフロッピーディスク、CD-ROMなどの記憶装置に記録されたデータのまとまり。OSはデータをファイル単位で管理します。用途や形式によって様々な種類があり、大きく分けて、コンピュータが実行することができる命令の集合であるプログラムファイルと、コンピュータの利用者が作成した情報を記録しておくデータファイルがあります。WindowsやMac OSの操作画面ではファイルはアイコン(絵文字)の形で表示され、マウスによる操作でファイルを開いて編集したり、移動や削除などの操作を加えることができます。個々のファイルには識別のために固有の名前(ファイル名)がつけられており、WindowsやMS-DOSではファイル名の末尾にファイルの種類をあらわす「拡張子」と呼ばれる数文字のアルファベットを付加します。ファイルの種類はアイコンの形状や拡張子を見ることによって識別することができます。
インターネットやイントラネットなどのTCP/IPネットワークでファイルを転送するときに使われるプロトコル。現在のインターネットでHTTPやSMTP/POPと並んで頻繁に利用されるプロトコルで、FTPはIETFによってRFC 959で定義されています。
Webブラウザのブックマーク(お気に入り)機能で表示される、そのWebサイトのアイコン画像。“favorite icon”の略で、一般的には16×16ピクセルのWindowsビットマップファイル(ICO形式)が用いられ、もとはInternet Explorerの機能の一つだったが、現在では他のほとんどのWebブラウザでも利用できるようになっています。WebブラウザがWebサイトにアクセスした際、何も指定がなければそのサイトのトップページと同じ階層のfavicon.icoというファイルを取得し、HTMLのhead領域でアイコンファイルの場所を指示することもでき、ブラウザによってはPNGファイルなどを利用することも可能です。
入出力系において、出力の一部または全部を入力に回すこと。電子回路やソフトウェアの制御などでよく用いられる概念だが、生物学や経済学などでも使われます。一般のビジネス用語としては、ある活動の結果に対する評価などを、次の同じ活動に反映させること、あるいは、単に活動の結果をその主体に伝えることを意味します。出力の増大を入力に反映させた結果、さらなる出力の増大が起きる状態を「ポジティブフィードバック(positive feedback)」、出力の増大が出力を抑制する状態や系を「ネガティブフィードバック(negative feedback)」といいます。
Facebookは、世界最大のソーシャルネットワーキングサービス(SNS)です。facebook日本語版の登場と共に日本においてもその利用者は急増し、2013年8月時点で、世界で11億人以上、日本においても2200万人のユーザーがいるとされています。Facebookは、SNSの中でも、実名で、現実の知り合いとインターネット上でつながり、交流をするサービスであることから、友人同士のコミュニケーションツールだけではなく、ビジネスや就活でも使われている企業にとっても非常に有効なソーシャルネットワークサービスで、様々な企業がFacebookで宣伝活動や、ビジネスをおこなっています。
記憶装置固有のデータ記録方式。また、その方式に従って記憶媒体を初期化することをいいます。ハードディスクやフロッピーディスクなどの記憶装置では、記憶媒体(メディア)を利用できるようにするために、記憶領域を小さな部分に区分けし、どの部分に何を記録したかを管理するための領域を確保します。この操作がフォーマットであり、媒体は使用する前に必ずフォーマットしなければなりません。フォーマットには物理フォーマットと論理フォーマットがあり、前者はディスクにどのようにデータを並べるかを決める作業で、後者は物理フォーマットが終わった後で、OSが使用する管理用データや実際に記録されるデータの論理的な位置を設定する作業で、OSによって形式が異なります。すでに利用されている媒体でフォーマットを行うと、それまで記録されていたデータは全て消えてしまうため、ハードディスクなど大容量の媒体をフォーマットする際には注意が必要です。
Adobe Systems社の画像編集アプリケーションソフト。印刷用原稿などプロ向け画像編集ソフトの定番として幅広く利用されています。フォトレタッチソフトと呼ばれるソフトの一つで、既存の画像に特殊効果を施したり編集したりすることが主な機能です。多彩な描画機能も備えており、多機能ぶりには定評があります。使い勝手に優れることなどから一般ユーザにも愛用者は多いが、個人向けソフトとしては高価なため、「Photoshop LE」や「Photoshop Elements」といった機能を限定した廉価版もリリースされています。
ハードディスクやフロッピーディスク、CD-ROMなどの記憶装置で、ファイルを分類・整理するための保管場所。フォルダには識別のために固有の名称(フォルダ名)をつけることができ、関連する複数のファイルをまとめて一つのフォルダに入れることにより、効率的に記憶装置を管理することが可能です。フォルダの中にさらにフォルダを作成することもでき、階層構造によって細かい分類を表現することもできます。WindowsやMac OSではフォルダと呼ぶが、UNIXやMS-DOSでは同様の概念を「ディレクトリ」と呼びます。
ツイッター(Twitter)で、あるユーザーのアカウントをフォローしているユーザーを指します。例えばユーザーAのアカウントをBというユーザーがフォローした場合BはAのフォロワーとなり、AがBを、BがAをお互いフォローし合っている場合はお互いがお互いのフォロワーになります。
「修復」「復元」という意味で、破損したシステムやディスク、データベースなどを復旧することを指します。「バックアップ」の対義語として用いられることもあります。
あるコンピュータへの正規のアクセス権を持たない人が、ソフトウェアの不具合などを悪用してアクセス権を取得し、不正にコンピュータを利用する、あるいは試みること。代表的な不正アクセスには、ソフトウェアの保安上の弱点(セキュリティホール)を悪用してファイルを盗み見たり削除・改変する行為や、盗聴や総当たり攻撃によるパスワード窃取、メールサーバを悪用した迷惑メールのばらまきなどがあります。コンピュータ技術に精通し、常習的に不正アクセスを行う人々のことを「クラッカー」と呼び、クラッカーはコンピュータへの侵入に成功すると、バックドアやワームを仕掛け、そのコンピュータを踏み台に他のコンピュータへ侵入したり、アクセス妨害攻撃(DDoS攻撃)を企てたりします。不正アクセスによる被害はインターネットの普及と共に急増していることから、国内では1999年に不正アクセス禁止法が成立し、これらの不正アクセス行為は犯罪行為として処罰されることになりました。
フッターとは、文書やWebページなどにおいて、各ページの下部に定型の情報を表示するための表示領域または、その部分に表示されている情報のことで、Webサイトにおいては、フッターはコピーライトの表示などに用いられる場合が多く、フッター部分に設置されたグローバルナビゲーションは、フッターナビゲーションなどと呼ばれることもあります。フッターに対して文書やWebページの上部に表示される定型の領域は、ヘッダーと呼ばれます。
Adobe Systems社による、音声や動画、ベクターグラフィックスのアニメーションを組み合わせてWebコンテンツを作成するソフト。また、それによって作成されたコンテンツをいいます。フラッシュで作成されたアニメーションはただ再生するだけでなくマウスやキーボードによる操作や入力フォームによる文字入力も可能で、フラッシュが一種のアプリケーション実行環境となっています。フラッシュによって作られたファイルを閲覧するには、Webブラウザに専用のプラグイン「Flash Player」をインストールしておく必要があり、フラッシュ自体は有料ですが、Flash Playerは無料で配布されています。最近ではフラッシュアプリケーションをOS上で直接実行できる「Adobe AIR」という実行環境も公開されています。
データの消去・書き込みを自由に行うことができ、電源を切っても内容が消えない半導体メモリの一種。半導体メモリには、データの読み書きを自由に行えるが電源を切ると内容が消える「RAM(Random Access Memory)」と、一度書き込んだ内容は消去できないが電源を切っても内容が消えない不揮発性「ROM(Read Only Memory)」があるが、フラッシュメモリは両者の要素を兼ね備えたメモリです。フラッシュメモリをカード型にパッケージしたものは「メモリカード」と呼ばれ、デジタルカメラや携帯音楽プレーヤーなどデジタル機器の記憶媒体として普及しています。また、フラッシュメモリのパッケージにUSBコネクタを付けた「USBメモリ」は、フロッピーディスクに代わるパソコン用の手軽なデータ交換メディアとして利用されています。最近では、パソコンのマザーボード上にフラッシュメモリを装着し、BIOSの記憶に利用するといった利用例もあります。
ユーザがその扱いを「自由」にできるソフトウェアのことで、「自由」の定義は主に2つあり、「無償で利用できる」という意味か、「ソースコードが入手でき、改変・再配布が制限なく行える」という意味で使われます。前者は主に、1990年代の日本で、パソコン通信を利用して形成されたソフトウェア開発者のコミュニティで定着した概念で、従来の商業ベースのソフトウェアとの対比で「無料で利用できる」ことに力点が置かれています。後者は主に、インターネットの普及と共に国境を越えて形成されたソフトウェア開発者のコミュニティで広まってきた概念で、無料で利用できるだけでなく、ソフトウェアの設計図にあたるソースコードの入手や、その改変・再配布、派生ソフトウェアの開発と公開、さらには、ソフトウェアを「販売する自由」さえ含む、一切の制約が排除された状態を重視します。フリーソフトウェアの中でも、特に、ソースコードが公開されているソフトウェアのことを「オープンソースソフトウェア」と呼ぶことがあります。
軽く打つ、はじく、急に動かす、などの意味を持つ英単語で、画面に触れて操作するタッチパネルの基本的な操作方法の一つで、特定の箇所に指を触れた後、はじくようにさっと動かすことをいいます。文字入力の際に候補の文字から一つを選択する際などに用いられ、指を触れたまま画面をなぞる動作には他に「ドラッグ(drag)」や「スワイプ(swipe)」があり、前者はアイコンなどを指で触れて別の場所へ移動させるような操作を意味し、後者は画面スクロールなどのために画面を特定の方向になでるような操作を意味します。両者を区別しない場合もあります。
Webブラウザの一つのウィンドウを、いくつかに区切ってそれぞれに別々の内容を表示させるWebページの表現技法の一つ。フレームは、ページ内容を説明するメニューなどに用いられることが多いですが、古いWebブラウザではフレーム機能に対応していないこともあるためあまり推奨されません。
枠組み、下部構造、構造、組織という意味の英単語で、ソフトウェアの世界では、アプリケーションソフトを開発する際に頻繁に必要とされる汎用的な機能をまとめて提供し、アプリケーションの土台として機能するソフトウェアのことをいい、アプリケーションの雛型を意味します。開発にフレームワークを利用すると、独自に必要とされる部分だけを開発すれば済むため開発効率の向上が見込めます。具体的なソフトウェアだけでなく、汎用的に適用できるプログラムの設計モデルや典型的な処理パターンなどを含めてフレームワークと呼ぶ場合もあります。
ウェブログ(ブログ)サイトを運営している人。ウェブログは略して「ブログ」と呼ばれるため、これに「~する人」を意味する "-er" をつけた「ブロガー」という呼称が生まれました。「ブログオーナー」も同義です。
C言語やJavaなどのプログラミング言語を用いてソフトウェアを制作する人。SEなどの定めた仕様にしたがって、プログラミング言語を使ってソフトウェアの設計図となるソースコードを記述します。コンパイラなどのツールを用いて実際に動作する形式(オブジェクトコード)に変換し、試しに実行して不具合を探したり、見つかった不具合を取り除くためにソースコードを修正したりする作業も行います。
コンピュータに人間が意図した動作を行わせるための指示の集まり(プログラム)を作成することで、狭義には、プログラミング言語を用いて人間に可読な形式で指示をまとめたソースコードを記述する作業(コーディング)のことを指します。広義には、<ソースコードをコンピュータで実行可能な形式(オブジェクトコード)に変換したり、意図したとおりに動作するかテストしたり、不具合を見つけて修正したり(デバッグ)といった一連の作業を含みます。
ソフトウェアの設計図に当たるソースコードを記述するための言語。プログラミング言語は人間に理解できるように英語などを元に作られているため、そのままではコンピュータが実行することはできません。プログラミング言語で書かれたソースコードをコンピュータに実行させるためには、アセンブルやコンパイルなどの処理を行って、機械語の羅列(オブジェクトコード)に翻訳する必要があります。この翻訳作業を同時通訳のようにリアルタイムに実行することにより、あたかもソースコードを直接実行しているように処理するインタプリタ型言語も存在します。最近では、簡易な言語仕様を持ち、処理速度は遅いが小規模なプログラムを簡単に記述することができる簡易プログラミング言語が増えており、これを「スクリプト言語」と呼ぶことがあります。プログラミング言語は、人間にとっての理解のしやすさによって、アセンブリ言語、高級言語、第4世代言語など幾つかの区分があり、難解なものほど機械語に近く、より直接的にコンピュータを制御することができます。人間が使う自然言語に近い言語を「高水準言語」、機械語に近い言語を「低水準言語」といいます。プログラミング言語には様々な種類がありますが、記述のしやすさや移植性の高さ、低水準な処理も記述できるなどの特徴から、C言語やC++言語、もしくはその派生言語が広く普及しています。近年では、Webベースのシステムの記述などに用いられるPerlなどのスクリプト言語や、従来の言語より高い移植性とオブジェクト指向的要素を兼ね備えたJavaが台頭しています。
「プログラム」は予定、予定表、計画、番組表、演目表などの意味を持つ英単語で、ITの分野ではコンピュータプログラムを意味します。コンピュータが行うべき処理を順序立てて記述したもので、すべてのコンピュータはプログラムに従って動作しています。現代のコンピュータではプログラムはデータとして表現され、記憶装置に格納されます。プログラムは広義の「ソフトウェア」の一部ですが、プログラムの意味でソフトウェアという語を用いる場合もあります。人間がプログラムを作成することを「プログラミング(programming)」といい、人間によるプログラムの記述には人間が理解しやすい人工言語であるプログラミング言語で行われ、作成されたプログラムをソースコードといいます。これはそのままではコンピュータが解釈・実行することができないため、コンパイラなどの変換プログラムによってコンピュータの理解できるオブジェクトコード(実行可能形式、実行ファイルなどとも呼ばれる)に変換され、実行されます。
処理、加工、過程、進行、経過などの意味を持つ英単語で、ソフトウェアの世界では、OSからメモリ領域などの割り当てを受けて処理を実行しているプログラムのことをいいます。OSの機能の一部を実行するシステムプロセスと、ユーザの指示で実行されるユーザプロセスがあり、プロセスは必要に応じて別のプロセスを起動することができ、起動した側のプロセスを親プロセス、された側のプロセスを子プロセスといいます。半導体の世界では、集積回路の線幅のことをプロセスと呼び、「65nmプロセスで製造されたマイクロプロセッサ」といった表現が使われ、これが細ければ細いほど集積度が高く、機能や性能が高度であることを意味します。
かたまり、まとまり、台、積み木、妨害(する)、阻止(する)、遮断(する)、封鎖(する)、などの意味を持つ英単語。プログラミングにおいて、複数のコードを一括りにまとめたものをブロック(またはコードブロック)といい、多くの場合、関数やメソッドなどは名前をつけたブロックとして定義されます。多くのプログラミング言語では、ブロックはブロックの中に別のブロックを作ることができ、変数やシンボルの通用範囲としての意味を持ちます。データ処理や暗号化の分野では、大量のデータや連続的に発生するデータを処理する際に、一度に処理するデータの単位(量)をブロックということがあります。ネットワーク通信の分野では、望まない通信を遮断する処置を講じることを「ブロックする」ということがあります。
供給者、提供者などの意味を持つ英単語。 何らかのサービスを提供する事業者のことをプロバイダといい、提供するサービスの内容を先頭に付けて「アプリケーションサービスプロバイダ」のように呼びます。単にプロバイダという多くの場合は、通信回線を通じて企業や家庭にインターネット接続サービスを提供する「インターネットサービスプロバイダ(ISP:Internet Service Provider)」のことを指します。ソフトウェアやプログラミングの分野で、他のプログラムにデータや機能など何かを提供・供給するために作られたプログラムのことをプロバイダということがあります。