マイクロプロセッサ内部に設けられた高速な記憶装置で、ここに使用頻度の高いデータを蓄積しておくことにより、低速なメインメモリへのアクセスを減らすことができ、処理を高速化することができます。2段階のキャッシュメモリを搭載したCPUにおいて、CPUが最初にデータを読みに行くのが、より高速でより容量の小さい1次キャッシュで、データがなかった場合は、より低速でより容量の大きな2次キャッシュに読みに行きます。2次キャッシュになかったデータはメインメモリに読みに行くことになりますが、3次キャッシュがある場合はメインメモリより優先して3次キャッシュのデータが読み込まれます。
文字や数字などのデータを二次元の図形パターンとして物体の表面や紙面に刻印・印刷する技術、また、その方式を定めた規格。数字を図形パターンとして刻印する技術としては「バーコード」がなじみ深いですが、2次元コードはバーコードを拡張して2次元の図形で表現することにより、従来よりも多くの情報を正確に刻印する技術で、「2次元バーコード」と呼ばれることもありますが、バーコードと違って図形が棒状ではないため、あまり適切な呼称ではありません。2次元コードは記録密度がバーコードの20~100倍もあり、小さなパターンで多くの情報を表現することができます。記録できる情報量も、バーコードは英数字20文字程度ですが、2次元コードは数千文字を記録でき、また、英数字だけでなくカナや漢字などを表現することも可能です。データに冗長性を持たせて多少の汚損があっても正確にデータを復元できるようにした方式や、360度どの向きからも読み取れるようにした方式もあります。2次元コードは大きく分けて、従来のバーコードを積み上げた形の「スタック型2次元コード」と、パターンが格子状になっている「マトリックス型2次元コード」の2種類があり、スタック型としては「PDF417」が、マトリックス型としては「QRコード」「Data Matrix」「Maxi Code」の3つがISO標準として採用されています。
ドメイン名の表記に従来から使われているASCII文字(半角英数字)に加え、日本語の表記に使われる文字(ひらがな・カタカナ・漢字)を含むドメイン名のことで、国際化ドメイン名の一形態を指します。日本人にとって英数字のみの表記よりも直感的で覚えやすいという特徴があるが、利用するためにはアプリケーションソフトが国際化ドメイン名に対応している必要があります。
外部からコンピュータにデータを送ることを入力(input)、コンピュータが外部にデータを送ることを出力(output)といいます。I/Oは入出力の略として用いられます。装置や回路、ソフトウェア、システムなどから信号やデータ、エネルギーなど何かが出てくること全般を指します。
対象に外部から何かを入れること、入れるもののことをいいます。逆に、対象から外部に出てきたものや出てくることを出力といいます。装置や回路、ソフトウェア、システムなどに信号やデータ、エネルギーなど何かを与えること全般を指します。
正当性を検証する作業で、ユーザ名とパスワードの組み合わせを使って、コンピュータなどを利用する権利があるかどうかや、その人が名乗っている本人かどうかなどを確認することをいいます。利用者を識別してユーザごとに異なるサービスを提供するために利用したりもします。認証の際に用いられる情報(ユーザ名やパスワードなど)が他人に発覚すると不正利用が行われてしまう恐れがあり、このため、金銭移動を伴うサービスなど、特に認証データの機密性が要求される場合には、認証データを暗号化するなど、漏洩防止に細心の注意が払われています。なりすまし防止のための本人確認を行う認証については、認証サービスを行う企業から入手したデジタル証明書が用いられています。