代替テキスト【alt属性】【alternate attribute】

HTMLで規定されている要素の属性の一つで、画像などが表示できない場合に代わりに表示する文字列を定義するもの。alt属性で定義した文字列のことを「代替テキスト(alternate text)」などと呼びます。画像を埋め込むためのimgタグや、入力フォームのareaタグ、inputタグなどで用いられます。

タイムアウト【time out】

処理やデータ転送に時間がかかりすぎる時に、途中で打ち切って終了すること。時間切れ。プログラムに処理させるデータ量が多すぎたり、通信速度の遅い回線で大量のデータを送ったりすると、作業が終了するまでにとてつもない長い時間がかかってしまい、その間CPU時間や回線などの資源が占有されて他の処理に支障をきたしてしまうことがあります。また、通信の場合は相手が何らかの不具合で応答できないとき、延々と相手からの返事を待ち続けてしまいそこで処理が止まってしまうことがあります。このため、データ転送などを行うプログラムには一定の時間が経過して処理が終わらなかったり相手から返事が無ければ処理を打ち切って終了し、次の手順に進むような仕組みが組み込まれていることが多数です。こうした仕組みをタイムアウト処理といいます。

ダウンロード【download】【DL】

通信回線やネットワークを通じて、別のコンピュータなどからデータを受信すること。また、受信したデータを記憶装置上のファイルなどまとまった形で保存することをいいます。中心と末端がはっきり決まっているような形態のネットワークシステムでは、中心側のコンピュータから端末へデータを転送することをダウンロードといいます。これに対し、別のコンピュータへデータを送信することを「アップロード(upload)」といいます。また、音声や動画の視聴などの場合、データを視聴者のコンピュータにファイルなどの形で保存してから試聴する方式を「ダウンロード型視聴」「ダウンロード再生」「ダウンロード配信」などと呼び、専用のソフトなどでデータを受信しながら保存せずに再生し、再生後にデータをすぐに破棄する方式を「ストリーミング(streaming)」といいます。

タグ【tag】

荷札、付箋といった意味の英単語。あらかじめ定められた特殊な記法により文書に埋め込む形で記述される付加情報。Webページなどの記述に使われるHTMLXMLでは、元になる文書に「<」と「>」で囲まれた標識を埋め込むことにより、表示ソフトに対して文書構造や書式、文字飾りなどを指示したり、画像や他の文書へのリンクを埋め込むことができるようになっています。このように、地の文とは別のレベルで解釈され、付加情報を埋め込む特殊な文字列などのことをタグと言います。ただし、「ICタグ」などの場合は原義どおりの意味であり、モノに付ける小さな札のことです。

多言語化【M17N】【multilingualization】

ソフトウェアの多言語対応の段階の一つで、様々な言語への対応を組み込み、利用者が自分の使用する言語にあわせて設定を切り替えて使用できるようにすることで、ソフトウェアを多言語に対応させるには、まず、様々な言語で利用するための設計や仕様などを組み込む国際化(インターナショナリゼーション:internationalization、I18N)を行います。次に、個々の言語に対して、その言語で利用するための地域化(ローカライゼーション:localization、L10N)を行い、いくつもの言語への地域化が行われ、利用者が自分の言語に合わせて言語を切り替えて利用できる状態になるのが多言語化(マルチリンガライゼーション:multilingualization、M17N)です。

タスク【task】

OSから見た処理の実行単位。通常はスレッドが実行単位となるが、OSによってはプログラム全体を1つの実行単位としてみる場合もあります。一つのアプリケーションソフトが行っている作業全体を一つのタスクと扱う場合が多く、この場合は「プロセス」に近い意味合いになります。同じアプリケーション内で実行されていても、同時に実行できない作業単位を一つのタスクと扱うようなこともあり、この場合は「スレッド」と似た意味合いになります。このように、「タスク」という言葉がどの程度までの作業をひとつにまとめた表現なのかは明確には決まっておらず、ユーザから見たひとまとまりの「仕事」を漠然と指す語として用いられ、近年では、同時に複数の処理を並行して実行できるOSが主流となっており、そのような機能を「マルチタスク」と呼びます。

タスクバー【task bar】

Windowsの操作画面で、画面最下部にあるOSの機能をまとめた帯状部分。アプリケーションソフトを起動するためのスタートボタンや、現在時刻、現在起動しているアプリケーションソフトの一覧、常駐アプリケーションソフトのアイコンなどが表示されています。アプリケーションソフト一覧はボタン状になっており、クリックすることでそのアプリケーションソフトをアクティブ状態にすることができます。また、タスクバーは画面の上下左右に移動可能であり、高さも変更することが可能です。時刻が表示されている部分はタスクトレイといい、バックグラウンドで動いている常駐アプリケーションソフトの一覧が表示され、Windows 98以降ではこの他に、起動したいアプリケーションソフトをクリックひとつで起動できる「Quick Launch」機能がデフォルトではスタートボタンのすぐ右にあります。タスクバーは隠すこともでき、マウスカーソルを画面最下部に移動したとき以外タスクバーを表示しないようにすることもできます。

タスクマネージャ【Windows Task Manager】

Windowsで、同時に起動している複数のアプリケーションの切り替えや、CPU・メモリの使用状態の監視するプログラム。タスクマネージャでは、現在実行されているアプリケーション間でのアクティブウィンドウの切り替え、アプリケーションの強制終了、タイル表示、カスケード表示などを行えます。Windows 3.1ではシェルを構成するモジュールとして存在していたが、Windows 95以降ではCtrl+Alt+Delキーを押すとタスクマネージャダイアログボックスが表示され、内部のリストボックスに現在実行されているプログラムが一覧されるようになりました。このダイアログでは、特定のプログラムの強制終了、システムのシャットダウンが行えます。

タッチパネル【touch panel】

指先や専用のペンで画面に触れることで入力を行う装置。表示装置(ディスプレイ)と入力装置が一体化したもので、指が触れた位置をセンサーで検知して、どの表示要素が指定されたかを特定し、対応する動作を行ないます。銀行のATMや駅の券売機、スマートフォン、タブレット端末、携帯ゲーム機、携帯音楽プレーヤー、カーナビゲーションシステムなどでよく利用されています。複数の個所に同時に触れたことを検知できるものを特に「マルチタッチパネル」「マルチタッチスクリーン」などと呼ぶことがあります。タッチパネルは画面上に見えているものに直接触れて指示できるため、直感的で簡単に操作できる点が最大のメリットです。反面、マウスなどに比べ細かい位置の指定が難しいため、表示要素をある程度大きくしたり間隔を空けて配置しなければならない点や、文字入力はキーボードより効率が悪い、ボタンと異なり打鍵感がないため正しく入力されているか分かりづらい、そのままでは視覚障害者が利用できない、といった難点もあります。

タブレット【tablet】

錠剤、平板、銘板、メモ帳などの意味を持つ英単語。ITの世界では小型の板状の装置や部品のことをタブレットと呼び、単にタブレットといった場合にはペンタブレットやタブレット端末、タブレットPCのことを指します。ペンタブレットは入力装置の一種で、位置を指示するためのペン型の装置と、位置を検出するための板状の装置を組み合わせたものをいいまづす。ペン先で板をなぞることで画面上の対応する場所に軌跡や筆圧を再現することができ、パソコン上でイラストや絵画を描いたりするのに使われます。タブレット端末はコンピュータ製品の分類の一つで、板状の筐体の片面全体が指で触れて操作できる液晶画面(タッチパネル)になっているタイプのもので、OSや機能などがスマートフォンと共通している製品がほとんどで、画面の広いスマートフォンとみなすことも可能です。パソコンと共通のOS(ほとんどの場合Windows)を使用するタイプの製品は特にタブレットPCと呼ばれ、スマートフォン系のタブレット端末とは区別することもあり、こうした板状のコンピュータ製品全体の総称としてタブレットという呼称が用いられる場合もあります。

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