コンピュータの操作画面で、現在の入力位置を指し示す小さな画像や図形、データベースなどで操作対象のデータが複数ある場合などに、現在の操作対象を指し示す値や変数などのことをいいます。画面に表示されるカーソルは点滅する縦棒や矢印、人差し指を突き出した手などの図形が用いらます。文字入力位置を示すものを「キーボードカーソル(keyboard cursor)」、マウス入力の現在地を示すものを「マウスカーソル(mouse cursor)」といい、Windowsなどでは前者は「キャレット(caret)」と呼ぶ場合もあります。また、マウスカーソルは「マウスポインタ(mouse pointer)」と呼ばれたりもします。カーソルとは、もとは計算尺の目盛りを合わせるのに用いる可動部品のことを意味していました。
ディスプレイの表示能力やプリンタの印刷能力、スキャナの分解能力など、きめ細かさや画質の滑らかさを表す尺度で、単位幅をいくつの点の集合として表現するかを表わし、この値が高いほど、より自然に近い画質が得られます。解像度が低いと、画像や文字に「ジャギ」と呼ばれるギザギザが現れます。ディスプレイの場合は画面に表示するドット数で表し、プリンタやスキャナの場合は、1インチあたりのドット数で表され、単位としてdpi(dots per inch)が用いられます。
「圧縮」処理によってデータの意味を保ったまま容量を削減されたデータを、元の状態に復元することで、「展開」「伸張」「減圧」「抽出」などと呼ばれたりもします。圧縮法には様々な方式があるため、圧縮されたデータを解凍するには、その圧縮形式を解釈できるソフトウェアが必要です。解凍プログラムを圧縮データの先頭に付加し、圧縮データ自体を実行可能ファイル形式にした自己解凍形式の圧縮ファイルもあり、この場合は解凍のための特別なソフトウェアは必要ありません。
拡張、拡大、延長、伸長、伸展、伸ばすこと、延期、内線電話、増築部分などの意味を持つ英単語で、完成したソフトウェアに後から機能を追加するソフトウェア部品や、追加された機能のことを、エクステンションあるいは拡張機能といいます。
コンピュータの機能を拡張するための、半導体基板にコネクタがついたカードのことで、「拡張ボード」とも呼ばれます。コンピュータ本体には拡張カードを接続するための「拡張スロット」と呼ばれる差し込み口があり、ここにカードを接続して使用します。 最近のマザーボードには、画面表示機能や音声出力機能も内蔵されていて、コンピュータを使用する上で基本的に必要な機能は拡張カードなしで利用可能です。しかし、ネットワークカードや3次元グラフィックスを高速に描画できるビデオカードなどは予め備わっていないことがほとんどで、これらの機能が必要な場合、それぞれの機能を持った拡張カードを拡張スロットに装着します。拡張スロットにはコンピュータ内部でのデータ伝送方式の違いにより、「PCIバス」「ISAバス」「AGPバス」などの違いがあり、カードとスロットのバスの種類は同じでなければ差し込むことはできず、拡張スロットの数は、そのコンピュータの拡張性の高さを大きく左右します。
ファイル名のうち、「.(ピリオド)」で区切られた一番右側の部分で、そのファイルの種類を示す3~4文字の文字列です。例えば、ファイル名が「sakuragroup.txt」ならば「txt」部分が拡張子にあたります。Windowsなど主要なOSでは拡張子とアプリケーションソフトを対応づけることができ、ファイルのアイコンをダブルクリックするだけで対応づけられたアプリケーションソフトを起動することが可能です。
1台のサーバコンピュータを複数台の仮想的なコンピュータに分割し、それぞれに別のOSやアプリケーションソフトを動作させる技術で、プロセッサやメモリ、ディスクをまとめて仮想的に複数の領域に分割し、それぞれがあたかも1台のコンピュータであるかのように振る舞い、異なるOSやアプリケーションを同時に実行することが可能になります。物理的に複数のコンピュータを用意する場合に比べ、物理的資源の管理にかかる手間が省け、資源配分を需要に応じて柔軟に配分することができるというメリットがありますが、仮想化にかかるオーバーヘッドの分、直接実行するよりも性能面で劣るといったデメリットもあります。
レンタルサーバのサービス品目の一つで、共用サーバながら仮想的に専用サーバと同等の機能を提供するサービス。物理的に専用サーバを提供するよりも安価に、専用サーバと同等の機能を提供できるため、各社が競って導入しています。共用サーバに特殊なソフトをインストールし、個々のユーザがあたかも管理者権限(root権限)を持っているかのように設定することで、管理者権限が必要なソフトを動作させるなどの専用サーバにしかできない機能を実現しています。
OSによるメモリ管理の方式の一つで、メモリ領域に物理的なアドレスとは別に仮想的なアドレスを割り当てて管理する方式。小さなメモリ空間を連結して一つの大きな空間として利用したり、補助記憶装置(ハードディスクなど)上にも仮想的なメモリ領域を確保することで、物理メモリの容量を超えてメモリ空間を利用することが可能になります。
画像を構成する点の数で、コンピュータの扱う写真などのビットマップ画像は、縦横に規則正しく並んだ単色の細かい点(画素)の集合として表現されます。画像がいくつの点で表されるかを示すのが画素数で、縦方向に並んだ画素の数と横方向に並んだ画素の数の積で表され、これが大きいほど、画像は精細で表現力が高いが、その分データ量も大きくなります。例えば、横が1024ピクセル、縦が768ピクセルの画像の場合、画素数は1024×768の786,732画素となり、一つの点が24ビット(3バイト)の色情報を持っているフルカラー画像の場合、その情報量は786,732×3で2,359,296バイト、約2.25MB(メガバイト)となります。
ソフトウェアの動作が停止して、コンピュータが操作を受け付けなくなる現象や状態のこと。時間経過や特定の操作で解除されるような一時的な停止状態を意味する場合と、まったく制御不能な完全な停止状態を意味する場合があります。似た意味の「ハングアップ(hang-up)」は、OSレベルで完全に停止してしまい物理的な電源断やリセットが必要というニュアンスが強いが、フリーズはこのような状態に加え、特定のアプリケーションソフトが停止している状態を指して使われることも多くあります。
画面上に表示されている文字列や画像の一部を指定し、その部分を切り取る操作。切り取った部分は画面からは消えて、「クリップボード」と呼ばれるコンピュータ内の記憶装置の一部に一時的に保存され、「ペースト(貼り付け)」と呼ばれる作業を行うことにより、切り取った部分を指定した場所に出現させることが可能です。カット操作の対象となるものはソフトウェアの種類によって異なり、ワープロソフトは文字列のカット機能を備えており、「コピー(複写)」操作や「ペースト(張り付け)」操作と組み合わせて、文章の編集や書き足しなどの際に頻繁に利用されます。
日本の携帯電話市場が歴史的に日本独特の技術や市場環境のもとで発展してきたため、国内メーカーが国内向けに製造・販売している携帯電話機が世界的に広く普及しているものとはかなり異なる仕様や特徴を持っていることを表現した用語で、大陸から隔絶した環境で生物が独自の進化を遂げた南太平洋のガラパゴス諸島になぞらえてつけられた俗称です。具体的には、内蔵カメラによる撮影や写真データのメール添付機能、iモードを始めとする各キャリア固有のコンテンツサービスやその閲覧に用いられる携帯電話向けWeb仕様、非接触ICカードによる電子決済・電子マネー機能、デジタルテレビ(ワンセグ)視聴機能などが該当し、これらの中には他国の端末にも同様の機能が取り入れられつつあるものもあるが、技術仕様や標準規格が日本のものと異なることが多く、同種の機能を持った日本の端末もそのままでは使えないという状況になっています。
特定の環境上でしか正しく表示されない文字のことをいいます。同一の文字セット上で、特定の文字コードについてOSやコンピュータごとに違う文字が定義されている場合があり、この文字コードを含む文章を作成すると、環境によって異なる文字が表示され、意図したとおりの表示がされない他、文字化けを起こすこともあります。このため、インターネット上では機種依存文字を使うことはできません。丸付き数字や一部の記号、「昭和」「(株)」「メートル」などを一文字にまとめた文字などは、機種依存文字としてよく知られています。