印刷物や電子化された画像などにおいて、規則正しい模様を重ね合わせたとき、画素が相互に干渉することによりできる周期的な縞状のパターンで、モアレ縞ともいいます。印刷物の場合は印刷過程で生じる不鮮明さからハーフトーンの干渉縞が見えてしまうことで起きます。パソコンの画面などの場合は、入出力機器間の性能の差異により、表示解像度よりも細かい(解像度の高い)画像を表示させたとき、細かい繰り返し模様が含まれていると発生することがあります。
テキストファイルをインターネット経由で送受信するとまれに発生する、ひらがなや漢字などが意味不明な記号に置き換わって表示されてしまう現象。原因によってはアルファベットや数字などの半角文字が化けることもあります。文字化けの主な原因は、「本来の文字コードと違う文字コードで読んでしまった」「転送経路の途中で情報が欠けてしまった」「機種依存文字を使っている」「正しく表示するために必要なフォントがない」などが考えられます。「違う文字コードで読み込んでしまう」タイプの文字化けは、主にHTMLで書かれたWebページを読み込む際に発生するもので、Webブラウザがページの文字コードを勘違いしたり、Webページに誤った文字コード宣言が埋め込まれているのが原因です。このタイプの文字化けは、データ自体は完全な形で受信できているため、正しい文字コードを手動で指定すれば読めるようになります。一方で、「途中で情報が欠落してしまう」タイプの文字化けは、主にメールを受信する際に起こりやすく、文字コード違いの場合と違って、この文字化けはデータが一部失われてしまっているため、文字化けした文書を正しく読める形に直すのは難しいですが、設定を正しく行えばこのタイプの文字化けは回避できることが多く、送信者に設定を確認してもらった上で再送信してもらうと多くの場合、正しく認識できます。「機種依存文字による文字化け」は、受信する方のコンピュータではどのような手段をとっても表示できないため、送信者に機種依存文字を別の文字に置き換えて再送信してもらうしか方法はないですが、機種依存文字以外は普通に表示されるので判読に支障が無い場合もあります。また、「必要なフォントがない」パターンの文字化けは、データも文字コードも正しく認識できているものの、単純に表示用のフォントがコンピュータ上になく、表示のしようがないのが原因で、このタイプの文字化けは、例えば韓国語のWebページを日本語版のWebブラウザやOSで見たときに発生し、見たいページの言語に合わせたフォントをインストールすれば正しく読めるようになります。一般的には、上記の4例のように文字が正しく表示されない現象を広く文字化けと呼びます。
機能単位、交換可能な構成部分という意味の英単語で、システムへの接合部(インターフェース)が規格化・標準化されていて、容易に追加や削除ができ、ひとまとまりの機能を持った部品のことをいいます。パソコンのマザーボードなどは主要な部品がモジュール化されており、後から最新の部品に交換して全体を買い換えなくても性能を向上させられるようになっています。最近のソフトウェアやプログラミング言語は、あらかじめモジュールを組み込めるようなインターフェースを用意しておき、ユーザが自由に追加機能を開発して公開したり、全体を入れ替えることなく機能を強化するのに利用しているものが多くあります。
「変復調装置」の訳で、コンピュータから送られてくるデジタルデータを音声信号に変換して電話回線に流したり、電話回線を通じて聞こえてくる音声信号をデジタルデータに変換したりします。加入者→電話局方向とその逆の通信速度が同じである上下対称型では33.6kbps、両者で通信速度が異なる上下非対称型では56kbps(下流)が最高通信速度です。
携帯電話機、携帯できる、移動できる、動きやすい、といった意味の英単語で、ITの世界では携帯可能な情報・通信機器や移動体通信システム。また、それらのために開発されたソフトウェアなどの名称の一部に使われたりもします。
携帯電話やPDAなどのモバイル端末向けに配信させる広告のことで、通常は携帯電話向けの広告を指します。携帯電話向けの広告は、パソコン向けの広告よりも効果が高いとされ、携帯電話のディスプレイが小さく画面の中で広告の占める割合が大きくなることや、常に持ち歩くもののため時と場所を選んだ広告を配信できることなどが原因と考えられており、携帯電話によるインターネットへのアクセスを行う場面の多くが移動中や休憩中であり広告を読む可能性が高いことも大きな要因として挙げられています。モバイル広告の形態としては、ウェブページ上に画像やテキストを表示するバナー型広告や、メールに広告を掲載するメール型広告、検索キーワードに応じて広告を配信する検索連動型広告などがあり、モバイル端末では画面の大きさが限られるため一度に伝えられる情報には限界があるため、いずれの形態でも、別のサイトへの誘導・案内を行う電話番号への誘導などで情報を補うことが一般的です。また、広告の一部として店舗の場所を示す地図や割引クーポンなどを配信することができ、顧客に印刷などの手間をかけさせることなく持ち歩かせることができる点もモバイル広告の利点となります。携帯電話はパソコンよりも普及率が高く、パソコンを持たず携帯電話からしかインターネットを利用しない人も増加しているため、広告効果の高さと相まって、広告媒体として注目を集めています。
3G携帯電話のデータ通信と無線LANの通信機能を持ち、両ネットワークの中継を行う装置。無線LANにしか対応していない機器を3G携帯ネットワークに接続することができる。「モバイル無線LANルータ」などとも呼ばれ、小型の無線LANルータの一種で、外線として3G携帯通信に対応している製品です。3G携帯の回線が一契約あれば、屋内・屋内に関わらず無線LAN対応機器を携帯ネットワーク経由でインターネットなどに接続して利用することができます。筐体にSIMカードのスロットがあり、通常は携帯電話端末などに挿入されているSIMカードを差して利用します。製品によって対応する携帯電話キャリアに違いがあり、特定のキャリア専用のものや複数のキャリアに対応しているものがあり、電池を内蔵して屋外や移動中に利用できる製品が多く、USBケーブルでパソコンから給電することができる製品もあります。また、無線LANと3G携帯電話以外にも有線LAN(Ethernet)など他の通信方式に対応している製品もあります。
DeNA(ディー・エヌ・エー)社が企画、運営する携帯電話やスマートフォンでの利用を対象としたソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)の一つ。コミュニティ、小説、有名人のブログ、占い、イラスト投稿などが楽しめるが、一番の売りはゲームで、定番ゲームから、RPG(ロール・プレイング・ゲーム)、シミュレーションゲーム、家庭用ゲーム機の移植版ゲームなど、数多くのゲームが無料で楽しめます。全てのコンテンツは無料で利用できるが、会員登録が必要で、2010年10月には、パソコンユーザー向けの「Yahoo!モバゲー」がオープンしました。モバゲーは、06年2月に「モバゲータウン」という名でサービスが開始され、携帯電話で無料ゲームが楽しめる点が10代の若者に受け、その後、テレビCMの展開によって、20~30代の利用者が増え、08年4月には、会員数が1000万人を突破しました。さらに、09年10月には、ユーザー同士で世界の宝を集める「怪盗ロワイヤル」などがヒットし、今なお会員数を増やしています。モバゲーでは、「モバコイン」と呼ばれる仮想の専用通貨によって、ゲーム内で使用する武器や道具などのアイテムが購入できるが、モバゲーの収益はこれらアイテム課金売り上げによるところが大きですが、これらアイテムの一部が、ネットオークションで、リアルマネーで取引されることがあり、DeNA社は、このようなRMT(リアル・マネー・トレード)を規約で禁止し、サイトで注意を呼び掛けています。DeNA社は11年12月にプロ野球球団「横浜ベイスターズ」のオーナー会社となりました。