1台のサーバもしくは1つのIPアドレスに複数のドメインを割り当て、同時に異なるサービスを提供すること。通常は、同じIPアドレスに複数のドメインを割り当てると、どのドメイン名でアクセスしても同じアドレスにアクセスしたとみなされ、同じ応答が返ってきますが、ソフトウェアがバーチャルドメインに対応している場合は、同じIPアドレスの同じポート上で、あたかも複数のサーバが稼動しているように運用することが可能になります。Webサーバなどでよく利用される手法で、一つのIPアドレスに複数のドメインが割り当てられるため、DNSの正引きと逆引きが一致しません。
公衆回線をあたかも専用回線であるかのように利用できるサービスで、企業内ネットワークの拠点間接続などに使われ、専用回線を導入するよりコストを抑えることが可能です。古くは電話回線で提供されていたもので、全国に拠点を持つ大企業の内線電話などを公衆網を中継して接続するサービスでしたが、最近ではもっぱらデータ通信の拠点間接続サービスのことを指し、企業内LANを通信キャリアの持つバックボーンネットワークを通じて相互に接続するサービスをいいます。かつては各拠点の間に専用線を導入して直接通信していましたが、キャリアのバックボーンに「相乗り」することにより低コストで拠点間接続が可能となります。バックボーンでは様々な企業のデータが混在して流れることになるが、データは認証や暗号化で厳重に保護・管理されるため、混信や漏洩、盗聴などの危険性は低く、最近ではバックボーンにインターネットを利用する「インターネットVPN」も登場しており、通常のVPNサービスよりもさらに低コストでの利用が可能ですが、インターネットの特性上、セキュリティや通信品質の確保はキャリアの通信網を利用するよりも難しくなります。
ハードディスク内の分割された領域のことで、一台のハードディスクを複数の領域に区切って、あたかも複数台のハードディスクがあるかのように利用することができ、分割できる個数や容量はOSやマザーボードのBIOSなどの対応状況により異なります。パーティションごとに違うOSをインストールして、複数のOSを一台のハードディスクの中に共存させることもできます。また、パーティションを「OS用の領域」「データ用の領域」などと分けておけば、ファイル情報が消失するなどの事故が起きた際に、被害を小さくすることができます。小容量のパーティションをたくさん作れば、読み書き時の最小単位であるクラスタのサイズも小さくすることができ、ハードディスクの使用効率を上げることができます。
コンピュータを構成している電子回路や周辺機器などの物理的実体のことで「HW」「H/W」などの略号で示されることもあります。これに対し、コンピュータを制御する手順・命令をまとめたものをソフトウェアと呼びます。ハードウェアは大きく分けて、プログラムに従ってデータの加工や演算を行う処理装置と、プログラムやデータの保存を行う記憶装置、人間がデータや指示の投入を行うための入力装置、処理結果を外部に知らせる出力装置の4種類があり、現在使われているコンピュータの多くは、処理装置にマイクロプロセッサ、記憶装置に半導体メモリや磁気ディスク、入力装置にキーボードやマウス、出力装置にプリンタやディスプレイを用います。
代表的な記憶装置の一つで、磁性体を塗布または蒸着した金属のディスク(プラッタ)を一定の間隔で何枚も重ね合わせた構造になっており、これをモーターで高速に回転させて磁気ヘッドを近づけてデータを読み書きします。磁気ヘッドとディスクは10nm程度と非常に接近するため、振動に弱く、パソコンを初めとするほとんどのコンピュータに搭載されている代表的な外部記憶装置です。ディスクの大きさは、ノートパソコン向けのものは2.5インチが、デスクトップパソコン向けのものは3.5インチがそれぞれ主流で、コンピュータとの接続にはSCSIやIDE(ATA)などが使われます。
テキスト形式(文字データ)以外のデータ形式全般のこと。バイナリ形式のデータをバイナリデータ、バイナリデータで構成されるファイルをバイナリファイルといいます。実行可能形式のコンピュータプログラムや、画像や音声、動画などのデータなどがバイナリデータにあたります。コンピュータが直接解釈して実行できるフォーマットで記述された実行ファイルの形式を特にバイナリコードといい、バイナリは「二進数の」を意味します。
コンピュータを利用した文書システムの一つで、文書の任意の場所に、他の文書の位置情報(ハイパーリンク)を埋めこみ、複数の文書を相互に連結できる仕組みのことをいいます。専用の閲覧ソフトウェアを使って文書を表示すると、リンクをたどって次々と文書を表示することができ、リンク機能を使って静止画や動画、音声、音楽など、様々な情報を一つの文書の中に埋めこむことができるシステムもあります。ハイパーテキストを応用した製品としてはApple社のHyperCardなどがあります。インターネットを通じて構築されている世界規模の巨大な文書システムであるWWWもハイパーテキストの一つです。
文書内に埋め込まれた、他の文書や画像などの位置情報で、ハイパーリンクを用いて複数の文書、および関連する画像などのオブジェクトを関連付けたシステムをハイパーテキストといいます。WWWはハイパーテキストの代表例で、Webブラウザで文書を表示し、リンクのある場所をマウスでクリックすると、関連づけられたリンク先にジャンプするようになっています。
ホームページレイアウト設定とCMSのセットになった、リーズナブルで高機能なさくらブランドオリジナルCMSです。「自分で更新」でき、お客様に「リアルタイムで情報を発信」することが可能なので、これまで制作会社に任せきりだった手付かずのままのホームページが、事業戦略に合わせて、さらにアクティブにPRする戦略ツールになり得ます。標準で30機能搭載し、充実したコンテンツが提供できるのも特徴です。ハイブリッドマーケティングシステム
コンピュータプログラムに含まれる誤りや不具合のことで、人間が作成する以上、よほど小規模のものでない限り、バグのまったくないプログラムを作成するのは不可能で、ソフトウェアの開発過程ではバグを取り除く作業(デバッグ)が非常に重要になります。デバッグ作業は、バグの発見や修正を支援する「デバッガ」と呼ばれるソフトウェアを使用して行われるのが普通で、ソフトウェアの開発者は多くの場合、バグが見つかると修正し、新たな版として再配布したり、修復プログラムを配布します。プログラムの誤りを「バグ(小さな虫)」と呼ぶようになったのは、初期のコンピュータの論理スイッチに使われていた電導式リレーの間に小さな虫が挟まり、その場所が接続不良を起こして動作に不具合を生じたことが語源と言われています。
コンピュータ通信において、送信先のアドレスなどの制御情報を付加されたデータの小さなまとまりのことで、データをパケットに分割して送受信する通信方式をパケット通信と呼びます。データを多数のパケットに分割して送受信することにより、ある2地点間の通信に途中の回線が占有されることがなくなり、通信回線を効率良く利用することができます。また、柔軟に経路選択が行えるため、一部に障害が出ても他の回線で代替できるという利点もあります。
外部記憶装置内でファイルやフォルダの所在を示す文字列で、ファイルやフォルダのコンピュータ内での住所にあたります。UNIX系のOSでは「/(スラッシュ)」で、MS-DOSやWindowsでは「\(欧米ではバックスラッシュ「\」)」でフォルダ名を区切ります。記憶装置は、UNIX系OSではルートディレクトリ(「/」)を、MS-DOSやWindowsではドライブ名(「C:\」など)を頂点とする木構造になっており、これに沿って頂点から目的のファイルやフォルダまでのすべての道筋を記述するのが「絶対パス」です。これに対し、起点となる現在位置から、目的のファイルやフォルダまでの道筋を記述するのが「相対パス」です。相対パスでは、起点となるフォルダを「.」で、上位フォルダを「..」であらわします。
コンピュータ技術に精通した人。転じて、コンピュータ技術を悪用して他人のコンピュータに侵入・破壊を行う者を指すことが多いが、この用法は誤用が定着したものなので使用すべきでないとする意見もあります。本来、「ハッカー」という用語には悪い意味はなく、むしろ高い技術を持った人々に対する尊称として使用されていたことから、技術を悪用する人々は「クラッカー(破壊者)」と呼んで「ハッカー」とは区別すべきであるとする主張もあります。
データの写しを取って保存すること。コンピュータに保存されたデータやプログラムを、破損やコンピュータウイルス感染などの事態に備え、別の記憶媒体に保存することをいいます。保存されたデータのことをバックアップと呼ぶ場合もあります。企業では業務に必要なデータを定期的にバックアップすることがあり、大掛かりなシステム変更の前にも、移行時のトラブルによるデータの消失などに備え、バックアップを行うのが適当とされています。最近のOSでは、システムの安定性保持のために、定期的に設定ファイルを自動的にバックアップし、復旧機能を提供しているものもあります。
あるWebページやWebサイトが、別のページやサイトからリンクされること。また、そのようなリンクをいいます。逆に、あるページから別のページへのリンクを「発リンク」ということがあります。いくつかの検索エンジンでは、Webページの評価項目の一つとして、そのページがネット上の他のどのようなページからどのくらいリンクを集めているかという情報を利用しているため、検索エンジンから高い評価を得るには被リンクの数や質が重要であるとされています。
Twitter(ツイッター)で発言をグループ化して検索・表示することができる標識のこと。「#」記号に続けて単語やフレーズを記述したもので、同じハッシュタグを持つ発言を集めて掲示板のように一覧することができます。ハッシュタグを付加することで「その発言が何についてのものか」を手軽に示すことができ、同じ対象に関心がある人や、同じ場所にいる人、同じテレビ番号を見ている人、同じイベントに参加している人などがその発言を発見しやすくなります。
オンラインにブックマークを保存する便利なオンラインブックマークツールであると同時に、そのブックマークを公開し共有することで新しい情報体験を提供する、ソーシャルブックマークサービスです。はてなブックマークを利用することで、ウェブ上の一つ一つの情報をより深く消化することができるようになり、また有用な情報をより少ない時間で見つけることができるようになります。
インターネット広告の一種。Webサイトに広告の画像(多くの場合は横長)を貼り、広告主のWebサイトにリンクする手法のことをいいます。インターネット広告としては最も広く用いられる手法で、画像の表示回数に対して課金する方法(インプレッション保証型)のほか、実際にユーザがクリックした回数に応じて課金する方法(クリック保証型)や、広告主のWebサイトで実際に成約に至った件数に対して課金する方法(成果保証型)など、様々な課金方法があります。
公的な、公有の、公共の、公開の、などの意味を持つ英単語で、対義語は「プライベート(private)」。プログラミングでは、変数や定数、関数、メソッドなどが、別のクラスなどからも参照できることをパブリックであるといい、多くの言語では、変数などの宣言時に有効範囲の識別子として「public」と記述します。言語によってはパブリックとプライベートの中間の有効範囲(Javaのprotectedなど)を設定できるものもあります。似た概念に「グローバル(global)」があるが、これはプログラムの実行中に常にどこからでも参照できる変数などのことを意味し、所属するクラスなどによって寿命が左右される可能性のあるパブリックな変数などは必ずしもグローバルであるとは限りません。
ソフトウェアを実行したりプログラム内で関数を呼び出したりするときに、その動作を指定するために外部から与える設定値のことをいいます。
「コピー(複写)」操作や「カット(切り取り)」操作によって「クリップボード」と呼ばれるコンピュータ内の記憶装置の一部に保存した文字列や画像などのデータを、指定した場所に出現させる操作のことをいいます。この作業を行っても、コピーやカットなどの操作によって新たなデータがクリップボードに送られてくるまではクリップボード内のデータは失われないので、何度でも同じデータを貼り付けることができ、コピー操作と組み合わせればデータの複製が、カット操作と組み合わせればデータの移動が行えます。ペースト操作の対象となるものはソフトウェアの種類によって異なるため、クリップボードに保存されているデータが貼り付け先のアプリケーションソフトで取り扱えない形式だと、貼り付けることができません。ワープロソフトは文字列のペースト機能を備えており、「カット(切り取り)」操作や「コピー(複写)」操作と組み合わせて、文章の添削などの際に頻繁に利用される機能です。
Webサイトの中のそのページの位置を、階層構造の上位ページへのリンクのリストで簡潔に記述したもので、すべてのページの同じ場所にパンくずリストを掲載することにより、サイトの訪問者が現在位置を直感的に理解する役に立ちます。大規模なWebサイトは、ページ群全体が大きなカテゴリに分かれ、その下に何階層かの小カテゴリ、個別のページ、という形で階層構造で管理されていることが多く、各ページに、そのページの属するカテゴリのトップページへのリンクを順番に並べたものがパンくずリストで、区切り記号に「>(大なり記号)」が使われ、「トップ > コンピュータ > パソコン > 買い方」のように表現されます。パンくずリストは垂直方向のナビゲーションであるため、「この階層には他にどんなカテゴリがあるか」といった水平方向のナビゲーションを表現することはできず、両者をうまく組み合わせることがWebサイトのユーザビリティを高める鍵になると言えます。童話「ヘンゼルとグレーテル」で、森の中で迷わないようにパンくずを少しずつ落としながら歩いたという故事が由来で、英語では、パンくずリストの直訳「breadcrumbs list」のほかに、意味を捉えた「topic path(トピックパス)」という語も使われています。
インターネット上の掲示板などで名乗るニックネームのこと。英語では“handle”単体でこの意味になるため、「ハンドル名」「ハンドルネーム」は和製英語になります。ハンドルネームはプライバシーを守りつつ個人を簡単に識別する手段として、電子掲示板、チャット、オンラインゲーム、SNSなどのコミュニティサイトで定着しています。本名を公開することに抵抗がない人でも、カジュアルで親しみやすい印象を与えるハンドルネームで日常的な活動を行う例は多くあります。