安全な、不安の無い、保障された、頑丈な、などの意味を持つ英単語で、名詞形は「セキュリティ(security)」。ITの分野では、データやシステム、通信路などが暗号や防御ソフトなどを用いて技術的に保護され、外部からの攻撃や侵入、盗聴、改ざんなどの危険の無い状態を意味します。
コンピュータを保安上の脅威から守り、安全性を高めるソフトウェアの総称。ウイルスやトロイの木馬の感染を阻止したり感染したウイルスなどを除去したりするアンチウイルスソフト、ネットワークを介した攻撃や侵入を防ぐファイアウォールソフトなどがこれにあたります。他にも、スパムメールを除去するメールフィルタリングソフトや、有害なサイトを閲覧できなくするWebコンテンツフィルタリングソフトなども、広義にはセキュリティソフトの一種と言えます。近年では、2005年4月から個人情報保護法が施行されたこともあり、個人情報を保護するためのセキュリティソフトも多く登場し、スパイウェアの侵入を防ぎ、駆除も行うスパイウェア対策ソフトや、ファイルを暗号化し他人からは閲覧ができなくする暗号化ソフトなどがあります。他にもWebページの閲覧履歴やファイルの使用履歴、Cookieなどの個人情報を削除するソフトや、ハードディスクを破棄する際に内容を完全に消去し一切読み取れない状態にするソフトなどもあります。
部分、断片、分割する、などの意味を持つ英単語で、全体をいくつかに分割したうちの一つを意味します。大規模な通信ネットワークを構成する個々のネットワーク、コンピュータのメインメモリ上で一度にアクセスできる連続した領域、マーケティングにおける消費者を属性で分類した同質集団、企業の決算書における事業区分、などの意味で使われています。
記憶装置などでファイルやフォルダの所在を示す文字列(パス)の表記法の一つで、階層構造の頂点(最上位階層)から目的のファイルやフォルダまでの道筋を省略なくすべて記述する方式。これに対し、起点となる現在位置から、目的のファイルやフォルダまでの道筋を記述する方式を「相対パス」といいます。UNIX系OSではルートディレクトリを、MS-DOSやWindowsではドライブ名(「C:¥」など)を頂点とするツリー構造になっており、これに沿って頂点から目的のファイルやフォルダまでのすべての道筋を記述します。「/sakura/template/index.txt」という記述は、ルートディレクトリにある「sakura」というフォルダの中の「template」というフォルダの中の「index.txt」というファイルを指します。区切り記号はUNIX系のOSでは「/」(スラッシュ)を、MS-DOSやWindowsでは「¥(欧米ではバックスラッシュ「\」)」を使います。
ワープロソフトなどで、文章などを表示領域の中央に固めて配置することで、ワープロソフトならページの中央に、HTMLエディタなら画面の中央(表の中ならセルの中央)に配置されます。中央揃えの対象によって効果は微妙に違ってきますが、いずれも可能な範囲で文章などを中央に配置する点では共通といえます。特に注釈なく「中央揃え」という言葉を用いる場合は水平方向に中央揃え(つまり左右の間隔を合わせる)することを意味しますが、垂直方向の中央揃え(上下の間隔を合わせる)という概念もあり、まれに垂直方向のことだと明記した上で中央揃えという言葉が使われています。