インターネットを通じて顧客にビジネス用アプリケーションをレンタルするサービスで、提供者はアプリケーションサービスプロバイダー(ASP)と呼ばれます。顧客は、主にWebブラウザからASP事業者のサーバにインストールされたアプリケーションを利用します。主に企業を対象としたサービスをASPサービスと呼びます。ASPサービスにおいて利用できるアプリケーションには、予定表やプロジェクト管理、掲示板、電子会議室、Webメールの配信などにより社内の情報共有を行うグループウェアと呼ばれるものや、財務・会計を行うものや、オンラインストレージによってデータ共有を行うものなどがあり、営業管理や財務管理などの有名なパッケージソフトウェアのASP化が進んでいます。ASPサービスを利用することにより、インターネットにアクセスできる環境さえあればどこからでもすぐに各種のアプリケーションを利用することができるので、社内のコンピュータ全台にアプリケーションをインストールする必要がなく、アプリケーションのバージョンアップなどの運用管理作業を行う必要がないのも大きな利点です。ただし、インターネットを介してアプリケーションを利用するために、回線速度によっては動作が遅くなったり、ASP事業者のサーバに障害が発生した場合などにアプリケーションが一切利用できなくなり、また、データを社外にもつことになるため、利用の際はこれらを考慮にいれる必要があります。