プログラミング言語において、ある変数の内容が格納されている場所の位置情報を保持する変数。C/C++言語におけるポインタは、メモリ空間内のアドレスをそのまま数値として保持しています。C/C++言語では、関数の引数としてポインタを渡すことで参照渡し、関数内でポインタの指し示す変数の内容を直接書き換えることができます。またポインタをインクリメントしながらその指し示す場所へアクセスすることで、変数が連続して記憶されているデータ構造(配列)を実現することができます。他にも、データ構造体に次のデータ構造体の位置情報を持たせることによってデータ構造体を連結させた連結リスト構造や、その他の複雑なデータ構造を実現する上でもポインタは不可欠です。C/C++言語では、関数の実行コードが格納されている場所も関数ポインタとして扱うことができ、これを利用して、ある関数に別の関数を指し示すポインタを引数として渡し、渡した先でその関数を実行するというテクニックが使えます。C/C++言語においてはポインタを使うことでプログラミングの自由度が高くなる反面、実行コード領域を含めたあらゆるメモリ領域にポインタを用いてアクセスできてしまうために、バッファオーバーフローなどによって予期せぬ不具合を生む原因ともなるため、注意して使う必要があります。
インターネットの入り口となる巨大なWebサイト。検索エンジンやリンク集を核として、ニュースや株価などの情報提供サービス、ブラウザから利用できるWebメールサービス、電子掲示板、チャットなど、ユーザがインターネットで必要とする機能をすべて無料で提供して利用者数を増やし、広告や電子商取引仲介サービスなどで収入を得るサイトのことをいいます。Yahoo!やExcite、Infoseek、Lycos、gooなどの検索エンジン系のサイトや、Netscape Communications社やMicrosoft社などのWebブラウザメーカーのサイト、AOLやリクルート、Walt Disneyなどのコンテンツプロバイダのサイト、So-netやBIGLOBE、ニフティなどのネットワークプロバイダのサイトなどがそれぞれ強みを生かしながら激しい競争を繰り広げています。
紙挟み、書類かばん、作品集、品揃え、資産構成、などの意味を持つ英単語。原義は大判の紙挟みのことで、画家などが自分の過去の作品を挟んで作品集として使っていたことから、現在では様々な分野で「自らの持つ様々な種類のものをひとまとめにして一覧できるようにしたもの」というニュアンスの用語として用いられています。一般の外来語としては、主に金融・投資分野において、様々な異なる種類の資産へ分散投資することや、そのような異なる資産の種類や構成比率の組み合わせ、といった意味で用いられることが多く、Web業界では、WebデザイナーやWeb制作会社が、過去に自らが手がけたWebサイトの一覧をポートフォリオ(サイト)と呼んでいます。
Webサイト、もしくはそのトップページ。サイトのトップではないWebページ、また、Webブラウザを起動したとき最初に表示されるページを意味したりもします。当初は、ブラウザ起動時に最初に表示されるページの意味でしたが、転じてWebサイトのトップページのことを意味するようになり、さらに、ウェブサイト・Webページの同義語として用いられるようになりました。現在では、ブラウザ起動時表示ページは「スタートページ」と呼ぶのが一般的で、「ホームページ」をこの意味で用いられることはほとんどなくなった。初期の名残として、Webブラウザのメニューや設定に「ホーム」「ホームページ」という項目が残っています。
自社施設に設置しインターネットに接続された情報発信用のサーバの機能を、遠隔から顧客に利用させるサービス。顧客が自前の設備などを持たずにインターネット上で情報やサービスを配信するのをサポートするサービスです。通信事業者やインターネットサービスプロバイダ(ISP)、ホスティングサービス専業の事業者などが行っているサービスで、高速な回線などを備えた施設にサーバコンピュータを大量に設置し、コンピュータを操作する権利を月額制などで顧客に貸し出します。1台の高性能なコンピュータを複数の顧客で共有し、予め決められたソフトウェアなどを利用する方式が一般的だが、1台丸ごと専有して管理者権限で自由に操作できるようなサービスもある。コンピュータの設置される施設をデータセンター(Data Center)あるいはインターネットデータセンター(IDC:Internet Data Center)といいます。類似のサービスに「ハウジングサービス(housing service)」あるいは「コロケーションサービス(collocation service)」があるが、これは、事業者が施設のスペースを貸し出して顧客が通信機器やコンピュータなどを持ち込んで運用するサービスです。
Webページがスクリプトを使って新しいブラウザウィンドウを自動的に開き、別の内容を表示させること。代表的な広告表示の手法だが、サイトマップやメニューを別ウィンドウで提供する、訪問者をランダムに抽出してアンケートを依頼する、などの使用法もあります。ポップアップはユーザの注意を引く効果が大きい反面、ポップアップを強調しすぎるとユーザにWebサイト自体に対する不快感を持たせてしまいます。ポップアップはスクリプトの機能のひとつに過ぎないため、使いようによってさまざまなポップアップの形態が発生し、ポップアップウィンドウが閉じられるたびに新しいポップアップウィンドウを開くという動作も可能で、無限に新しいウィンドウをポップアップさせることも可能で、OSのハングアップなども誘発する、悪質なスクリプトとして知られています。